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2007年、鑑賞映画ベスト

オールベスト10

1位「鴛鴦歌合戦」 戦前の日本で和製ミュージカル映画の精製に成功していた演出・芝居・脚本・キャストの事実は驚異的である。筆者的には「サウンド・オブ・ミュージック」や「ダンサー・イン・ザ・ダーク」の里程標を破壊した(爆)

2位「ニュールンベルグ裁判」 勧善懲悪二元論で裁ければ、こんな楽なことはないだろうし、国柄や公共心の違う・しかも混乱期に司法での峻別をつけねばならぬ近代の業。DVD化しろ!

3位「硫黄島からの手紙」 なんで?監督イーストウッドですよ?なんで?渡辺謙はじめ日本人キャストが無理なく芝居してますよ?そもそもなんで?日本兵のイメージがここまで本邦で作れなくなっちゃったの?「トランスフォーマー」がスピルバーグに取られたのと肩を並べる国辱

4位「ロビン・フッドの冒険」 銀幕の大スタア、巨大なセット、伸びやかなBGM(コルンゴルト作曲!)、1930年代の娯楽(カラー!)で順法精神が娯楽で出てる(爆)

5位「ゾディアック」 やはりフィンンチャーは信用できる。デジタルで近くて遠い昔を再現することに固執した、作家精神の結晶。徒労こそ本作のカタルシス。

6位「プラダを着た悪魔」 仕事とは!この映画のことです(爆)

6位「300」 久々に太古の右翼的精神を全血管逆流で味わった、デジタル演出の最先端。お金かけるんならこういう方向の改革だ。

7位「キングダム/見えざる敵」 娯楽で「今」をここまで掘り下げるか。これこそ現代の社会派映画の鑑。テロとの戦いとはすなわちこういうこと・大逆無道への合流を奨励することなのだ。

8位「その場所に女ありて」 鈴木英雄という人は、社会サスペンスも切り取るのに、昭和の候にここまで深度のあるウーマンリブ映画を撮っていた。これがDVDにならないのは犯罪である。

9位「影なき狙撃者」 コレを見て、フランケンハイマーという人のスキルが却って分かりにくくなった(爆)ポーカーフェイスギリギリの魚眼レンズによる演出。彫像のごとき人物の撮影法と、冷戦に押しつぶされる個のモニュメンタルが強烈。

10位「国際諜報局」 マイケル・ケイン激若すぎる当時の、連続スパイシリーズ第1弾。陰影の濃い照明と語り口に、久々に酔って2回観た傑物。

 

洋画ベスト10

1位「ロビン・フッドの冒険」 同上。後のロビンフッド映画とは100倍趣を異にする馥郁たる娯楽文化。シャーウッドの森が、やっと説得力あるイメージに見えたw

2位「恐るべき親たち」 コクトーがトーキーになてもなお見せた、演出才気の覇気、エネルギー、人間へのシニカルな視点、喜劇と悲劇の二律背反を見事に1本に刻印。

3位「ロック・ハドソンの課外授業」 主役のロック・ハドソンは、きっと撮影中は地獄だったに違いない。そして教師役の顧問設定で、ラグビー部の少年たちに囲まれるのが唯一の天国だったのではないか(爆)〆どころにテリー・サバラス、校長にロディー・マクドウォール・・・・バディム、やっぱりあんたは(以下略w

4位「ディセント」 「脱出」を昨年知ったばかりのみぎりに、この新作は痛い!心の闇とはなあ!こうやって具象化するんだよ!ゲド戦記!(爆)

5位「あの胸にもういちど」 マリアンヌ・フェイスフル、それにつきる。あえて付け足すならシルクハットにサーカス小屋でSMショウのアラン・ドロン(爆)

6位「ゾディアック」 丁寧、誠実、嗜好度全開。久々に作り手と客が共犯関係になれる映画をこの目で・劇場で観られた至福は大きい。

7位「少林寺三十六房」 修行の大事さ、ステップアップのテンポと迫り来る敵討ちへの呼吸が見事、「燃えよドラゴン」と本作の後にこそ「マトリックス」がある(爆)

8位「トランスフォーマー」 変形!侵略!爆破!オネーチャン!これ以上、何を望む!!マイケル・ベイ監督作品、生後初の全面承認映画だ!(爆)

9位「白い肌の異常な夜」 人間性の発露(爆)シーゲル監督の鬼の一面、本作が地下水のようにあってこその「ダーティハリー」、「刑事マディガン」ではないのか!

10位「デビルズ・リジェクト/マーダー・ライドショー2」 根性が曲がってる、人間終わってる、というのはよくあることだ(爆)しかし魂が腐ってるって分かる?(爆)衝撃のハンマー作品だった。

次点:「こねこ」 猫が家にいる人は、全員悶え狂い死にする・猫映画の世界最高峰。ソ連映画・・・おそるべし!あと、ロシアの地上げ屋とか(爆)出る映画間違ってるぞあんたら的なキャストに爆笑。

邦画ベスト10

1位「億万長者」 ブラックユーモアで最初から最後まで笑える核映画(爆)「ひろしま」以来の驚異的発見!市川昆・・・凄い人だと思う。

2位「鴛鴦歌合戦」 同上・DVDにもなってる昨今、是非ミュージカル好きな人に猛推奨。

3位「その場所に女ありて」 鈴木英夫監督を忘却の彼方から掘り起こせ!仕事してる女性は必見の濃さ。

4位「女殺し油地獄」(1958東宝) 近松嫌いだった筆者の心境を、変転させた脅威の作品。東宝はこういう凄いの眠らせて腐らせてるのが、近年筆者の激怒を増発させているw

5位「陽のあたる坂道」(日活版) TVドラマのスポンサーやってる奴・全員コレ観ろ!映像で具象化する人間ドラマというのは、ここまで彫りこまないと白痴製造のそしりを受けるぞ。

6位「ジャコ万と鉄」(1949年東宝) 谷口千吉監督の追悼鑑賞になってしまった。後の深作監督リメイクを先に観てたが、どちらの時代も雪国の壁熱き北海道ロケに苦労したスタッフとキャストの汗が出てる映画。

7位「十階のモスキート」 日本版「タクシードライバー」(爆)「太陽を盗んだ男」「恐怖奇形人間」と並んで、もっと早くに訪れるべきであったのユパ心境映画である(爆)

8位「女必殺拳」 志穂美悦子の神々しき戦い・・・彼女こそ邦画界のヴァルキューレである(爆)

9位「キューポラのある街」 ケータイでクラスメートに恒常的恐喝やって、自殺に追い込んだクソガキに、これ見せろ。てめーらのじいちゃんやばあちゃんは、この時代を生き抜いたんだ(爆)

10位「真剣勝負」 三國、沢庵和尚から宍戸梅軒!(爆)内田吐夢の遺作なのに、東映武蔵5部作DVD化に併せて、東宝は何故出さない!

※戦前国策「かくて神風は吹く」、錦之助&仲代ゾンビの「幕末」も良かった(爆)

趣味のベスト10

1位「100発100中」 宝田明・改心の本作を観られなかったことは、人生の半分を損しているに等しい苦渋だった。その避難の矛先は未だにコレも「国際秘密警察」もDVD出さない東宝に向けられる(爆)

2位「私と私」 ザ・ピーナッツ主演というだけで20年以上も気になって・観られなくて苦しんだ、その非難の矛先は(以下同文)

3位「チェルノブイリ・クライシス/史上最悪の原発事故」&「チェルノブイリ・シンドローム」 今、中学辺りでこの2大放射能悲惨記録映画の上映会を企画したら面白い(爆)筆者が高校の頃の賛辞。放射能でフィルムが白く感光する有様は、ホラーそのものだ。

3位「スネークフライト」 初鑑賞の折、東宝東和・エセ広告全盛時代か地上波再放映天国の時代に思い馳せ、昔は良かったなあ、て今の映画じゃん!(爆)

4位「金日成のパレード/東欧が見た赤い王朝」 素晴らしい記録映画(爆)いや、いまどきこんなこと真面目にやってる国家はここぐらいなもんだ、の域で言ってるんだよ。

5位「トランスフォーマー」 変形!侵略!即席庶民叙事詩!(以下同文)w

6位「ザ・カー」 念願のB。これで「クリスティーン」と併せ技で語れる、浸れる(爆)

7位「スペースバンパイア」 強引なエンディングにあきれかけた刹那、耳を聾する豪華な旋律のエンドロール・・・・爆笑してランキング・イン。映画は勢いだ。

8位「巨大生物の島」 合成巨大ネズミの惨劇!TVで昔観られなかった恨みを、高くてもDVD買って晴らす!その価値は十二分にあった(爆)

9位「トウモロー・ワールド」 やはり世界は崩壊ではなく、疲弊に向かってる。近来あった近未来映画の、意外に過小評価されてる佳作。

10位「グエムル・漢江の怪物」 韓国が「ヤンガリー」から一足飛びに自分ちの社会反映をなした怪獣映画作った!

※「ブレードランナー:2007ファイナルカット版」は再販の性質を考慮w

※「スネークフライト」と「巨大生物の島」と「グエムル」があるがために!なんと「アリゲーター」が選外に漏れた、奇特な一年である(爆)

中丸忠雄ランキング

1位「女探偵物語・女性SOS」 喜八入門前後、「電送人間」出演直前、声が高いが「地球防衛軍」よりは偉そう(爆)たったのワンシーンのために、東京まで行った(爆)

2位「現代やくざ/与太者仁義」 世を忍ぶ仮の怪しい店・店主。最後は仲間のために特攻。この時代は懐の深い先輩か、無情な幹部が多い(爆)w

3位「やま猫作戦」 エリート将校、心中に友情を隠す堅物。涙を流してるのは珍しい。

※今年は予定していた「眠らない街・新宿鮫」を観られていないorz

ワースト10(爆)

最悪1位「ゲド戦記」 少年犯罪助長映画だろ!こなもん!(爆)画で描く分、ちゃんと親父刺した出自背景出さないといかんのに、ナニを考えてこんなの作った!架空詐欺団増発か怪しいカルトでも作るつもりか!

同率1位「恋空」 脚本家は「プログラムピクチャー」って言葉ァ検索して・その辺の映画時代国籍抜きで10本観て、なおかつ「東海道四谷怪談」から因果の理法を学べ、痴情怨恨って言葉ァ知らんのか!(爆)

3位「監督ばんざい!」 ダメだ、しばらく撮らない方がいい、この人。

4位「大日本人」 映画は性に合ってないと思うよ、この人

5位「サイレン」 点滅すりゃ怖いとでも言うのか(爆)

6位「ウルトラヴァイオレット」 デジタル・主演女優・技術、これらすべてをデジタルだから迫力あるだろう、の審美眼なき采配で消毒しきってしまった、他山の石にすべき1本。

7位「忍・SHINOBI」 トロいんじゃあ!血も涙もない悲劇を作るな!(爆)

8位「TAXI‐4」 さすがに4度目はつらい、浮く・・・・。

9位「仮面ライダー THE  FIRST」 主人公とライヴァルが味薄い(爆)

10位「フライト・プラン」 出る前に脚本読んだのか?ジョディ(爆)

次点「スパイダーマン3」 詰め込まないでよ・・・トリロジーに成り損ねた惜敗の1本

次点2「悪魔の棲む家」リメイク版 家庭教師が来るところ、そこでアメリカギャグやってどうする(爆)家庭教師は歯列矯正デフォルトなんだよ!

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