2007年頭雑文
びば!ジャポニズム(爆)
ビル・ゲイツが世界の庶民に情報の海を与えた反面、夢も希望も血も涙もない現況をどうにも出来ない「放言の神様」を濫造した!と言えなくもない情報化社会末路(爆)
かつてはあちこちで、情報の暫時性・風聞ゆえのスシ・サシミ・ハラキリ・カミカゼ・ゲイシャ・サムライ観〜愛溢れるリスペクトまで、洋々たる日本観映画が沢山出来ていた。今年はVHS時代から段々見えて来た洋モノ日本観映画を、普及期の近年まで捉えて再考してみたく。
「キル・ビル」(特にVol.1):やはりこれであろう。勘違いジャポニズムではなく、もはや徹底した映画フェチズムの角度から東映・情念部分へのエール贈りまくりで光を当ててしまったタランティーノは、変な日本観から心境著しく抜きん出た、「脳内妄想のオレ日本」を世界に開陳した!ルーシー・リューと国村準と菅田俊と栗山千秋とリュー・チャーフィーが、一同に会しているショットなぞ、長い映画中毒の人生でも凡そ予想できない珍事である(爆)
「ベルリン忠臣蔵」:ドイツの映画評論家が、おそらく「影武者」辺りに触発されて製作した、ドイツ人のサムライ観映画。なにしろ四十七士が鎧兜だ(爆)更には謎の連続殺人で現場に残されるメッセが習字だ(爆)トドメは「ワッターシハ、オッマーエワ、シテイルゾ!ニンジャ!」の、ハロルド・コンウェイを凌駕するドイツ訛りの日本語。完璧だ(何が)
「SAYURI」:この映画の脅威。それは崖っぷちの雨だれ掘っ立て小屋からスタートするサクセスストーリイでもなくば、邦画ではやりにくい役所広司のヒッツレ顔・天晴れでもない。洋画のゲイシャ映画に出ても、凛然たる貫録を崩さなかったシラケ世代筆頭・桃井かおりだ!(爆)
「マトリックス」:心外に思う人もいるだろうが、この映画の内面は監督(弟の方)の日本アニメ・スキゾイド根性に拠って立つところが大きい。米国内における諸々の揉め事がなかったら、続編2つはもっと飛躍してくれたかもなのに、暫時和平という洒落にならない現実路線落着が誠に残念。それはさておき、訓練プログラムでの道場アクション、ルーク・スカイウォーカー以来の「道着衣装」、縦に文字が流れるプログラム界・管制画面、記号論だけならず、キアヌの「ジュージュッツ?」セリフ(爆)、日本語を第一言語にしろといった評論家様の念願を具現したような、サイバー日本観は、好事家よりもこの映画のフリークに誇らしく思われてるのではなかろうか。
「ゴースト・イン・京都」:この映画を観て、撮影協力した東映が、後日いかによその国へ勘違い日本文化を濫造輸出してくれたかを、喝采する羽目になる(爆)やたら喚く奥さんはスーザン・ジョージ(爆)
「ハンニバル・ライジング」:公開前だけど、なんで鎧兜の面体つけてまで?(爆)
「八月十五夜の茶屋」:「サヨナラ」をDVDで出すのもいいが、情報なきが故の親日嗜好なオキナワ観、その中でドタバタ騒ぎに興じるマーロン・ブランド&京マチ子共演の本作こそ、一刻も早くリリースを!(爆)昔日大映のユニバーサル商売根性を示したのは、筆者内でこれと「24時間の情事」に双璧の止めを刺す(爆)ちゃんと「Nagata」の名前もクレジットされてるぞ!「羅生門」の興行がのこした商売功績は(以下自粛)w
「007は二度死ぬ」:丹波哲郎は洋画に出ても心地よくエラそうだ(爆)撮影規制が細かくなかった頃の日本で、タイトな撮影スケジュールにもかかわらず一流ホテルから、土俵際の一番をダイナミックなレンズワークで捉えたキャメラの腕、そして素朴な漁村文化の一幕やジェットヘリの市街地からの離陸、日米双方ともどうして今より昔の方が、ここまで馥郁たる余裕をかもし出せたのか?後々にアメリカ映画の中で日本ネタとして出てくる描写が、凡そこの映画からの出典であることが際立ってる逸品。
「世界残酷物語」:日本のマッサージ嬢が、どうしてだか勤労男性に尽くす美しき日本人女性像として提示されてしまってる(爆)モンド映画は何故にここに着目したのかw
「ラストサムライ」:吉野の里に椰子が生えてることなんか既に気にしない。明治天皇がこれ?(脳内・新東宝アラカンデフォルト)でも気にしない。むしろ、トムクルの真面目なサムライリスペクト根性を誉めるぐらいの度量があってもいいだろうww
「24時間の情事」:SFとも夢物語ともつかぬ幻聴のようなトーンで、戦後の広島の悲劇をアンニュイなムードで切り取ったアラン・レネの、正に秀逸な逸品。もう一回この悲劇を再演したがる輩の気が知れない昨今だ。
「TAXI-2」:「なんでこんな差別的な描写に日本人が爆笑するのか、分からないよ」と「ジャンヌ・ダルク」でベッソンとそりが合わなかったヴァンサン・カッセルが悩んでたが、それはまだ日本人のエエ加減さを理解してない証左だと思う(爆)wあの「ニンジャー!」発声システムに、鼻水だらけになって笑窒息死させれかかったニホンジンは、筆者だけじゃないはずだ。
「ニンジャ」:80年代のエステティックビデオみたいな、ヒロインのレオタード姿とか、妖術と忍術を混同してるとか、Z映画っぽい扱いをされがちな本作だが、それは間違ってる。なぜなら、ケインの父ちゃん:ショー・コスギの身から繰り出す忍術哲学と、冒頭の忍術メドレーアクションが、妙にカッコよく幕の内式に並んで展開されるからだ(爆)
「WASABI」:そんな筆者でも、ジャン・レノに総て任せきって日本をなで斬りしようとした本作には、大きな問題を感じもするが(爆)w
「ティファニーで朝食を」:階上に住んでる出っ歯のオッサンが、ミッキー・ルーニーじゃなかったら、名画リストから外したくなるような国辱ムードが味わえるぞ(爆)w
「グレムリン」:一説には、ギズモのメタモルフォーズは日本人がモデルだという(爆)wほら、おとなしそうでチンマイのに、キレると特攻・ハラキリ・斬首な辺りの向こうウケが・・・・。
「がんばれ!ベアーズ 大旋風」:子供の頃にTVで一回見ただけなのに、強烈に映画のタイトルと展開する画面の解離性は忘れられない。もはや本編から著しく逸れてしまった、アメリカ少年野球団・日本観光行脚(爆)飛び入りゲスト・若山富三郎先生の歌に涙だ!w
「ブラック・レイン」:そして本作は富三郎先生のカムバック、健さんにRIKIYA、神山征二郎などと関西芸人との程よいブレンド構成、恥ずかしくジンガイバーで歌う健さんの姿、そして日本俳優界の核兵器・松田優作の威力を知らしめてくれたリドリー・スコットに、筆者は一生その恩を忘れない。
・・・・・これからの世も、いろんな意味で日本が映画の中で愉しくかき回される日々を、切に願わん(謎)
候補次点「大津波」(東宝・海外提携):最近知った、筆者も知る由もなかった幻の円谷特撮災害映画。ちゃんと完成したのに、何故か国内では公開されなかった・らしい?一本。東宝ファン的にも、「緯度0大作戦」がようやくソフト化された傍から非常に気になる、日本ロケ海外資本映画。
ごめん、本稿の時点までに「ザ・ヤクザ」と「イン・トゥ・ザ・サン」観られなかった(爆)w
では、今年もよろしくw